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一点突破のブランディング

by 中村 仁 / 2013.04.09

FROM:中村 仁
大阪の自宅より・・・vol.338

「ぬぅー・・・いい匂いがする」

ということで、写真のお店に入ってみました。
あっ、実はうちの近所のお店なのですが、私が1歳の時からあります。どうして、この珈琲店の話をしたかといいますと、昨日あることに遭遇したからです。それはいつものように、ウオーキングをしていたときのことでした・・・

必ずこの店の前を通るんですよ。店の近くまで来たとき、いつもとは何かが違う!そう感じずにはいられませんでした。「なんだ?これっ、」なにやらフワぁっっ・・・と良い香りがしてきたのです。不思議に思いながら匂いの元をたどっていくと、珈琲店の上にある煙突から、もくもくと煙が出ているではありませんか。(写真では煙突が見えませんが、逆側にあります)どうやら、珈琲豆を炒っている香りのようでした。

「うぁ、めっちゃ飲みたい。珈琲屋が鰻屋見たいに、良い匂い流すなんて反則やで。」

そんなこんなで匂いにつられ、店に入ることに。ちなみに、このお店のコーヒー1杯いくらすると思いますか?もちろん値段もピンからキリまでありますが、私が飲んだ珈琲は・・・なんと、1杯2,200円です。「しーん・・・」値段だけ聞くとビックリ仰天しますよね?でも、珈琲を作る工程を見ているとそうでもないんですよ。

■最初の1滴目が出てくるまで約20分
■1杯の珈琲が出来上がるまで約50分
■珈琲カップはなんとマイセン
■珈琲が1滴1滴落ちている間、店主は珈琲から目を放すことがない
■マスターの珈琲うんちくが聞ける
■店内に、何千万もするバイクや、希少価値のありそうな自転車が展示してあり、もはや異空間

上記を体験できるのであれば、1杯2,200円は安いかもしれない。そう感じました。

私の知る限りですが、広告宣伝もあまりしていないようです。この30年間で、数えられないくらいマスコミから取材されているので、広告を打たずともお客様はくるのでしょう。好きなことを一点突破で極めると、(もちろん需要がなきゃいけませんが)このレベルに到達できるものなのか、ある意味関心してしまいました。そして、こういう人と同じ業界では戦いたくないなと感じたものです。

 

ゼネラリストより、スペシャリストの方が怖い・・・

 

一つのことを徹底して極めた方と戦いたくない、これはビジネスにおいても感じます。会社員時代は、なんでもそつなくこなせる人に憧れていました。エクセルが自由に使えて、プレゼン・営業・マーケティングもできる。不器用な私なんかから見ると、いつもそんな人が輝いて見えたものです。

しかし、独立して出会う人の数が増えてくると少し考えが変わってきました。

独立して上手くいっている人はスペシャリストが多い。そう実感しています。冒頭の珈琲屋のマスターもそうですが、はっきりいって、そつなくできるレベルでは全くかなわない人種が世の中にはいます。

彼らは好きでやっているので、努力などしているつもりがないのでしょう。好きでやっているので寝る間を惜しんででも勉強します。学ぶためにはお金も使うし常に貪欲。当然突き抜けた実績を出しますよね?困りごとがあって、人に相談するなら「○○ならあの人だ」そう思われる人に相談したいと思いますよね?

 

うまいラーメンを食べるなら、中華料理店とラーメン専門店どちらにいきたい?

 

スペシャリストと同じ土俵にいると、まともに勝負するのは大変です。あなたもスペシャリストなら別ですが・・・あなたはどうでしょうか?ご自分のビジネスに、とんでもないスペシャリストはいませんか?

自分の業界にそんな人物がいれば、別の分野に特化してブランディングし直した方がよいかもしれません。うまいラーメンを食べるなら、中華料理店よりラーメン専門店に行きたいとおもいませんか?

幸い私のいるコピーの分野は、競争がそれほど激しくありません。そもそもセールスレターが書ける人がほとんどいません。(この時点で、いわゆるライターさんやイメージ広告をつくる人と差別化できます)一部セールスレターが書ける人がいても、彼らの多くがマーケッターやコーチ、特定分野のコンサルタント、製作会社と名乗る方が多く、コピーライターと名乗っている人は少ないからです。

そもそも、コピーライターは労働集約型の仕事なので、数件クライアントがいればいっぱいになってしまい、競合とバッティングすることが少ない職業ですが・・・

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