ビジネスも芸事もおんなじでしょう?○○視点を持つだけ。
by 中村 仁 / 2018.04.02
「価値のあることは、 たとえヘタクソだったとしても、やる価値がある」
と、いつも偉そうに塾生には語っています。(汗)
もし、あなたが何かしら事業をしているなら、ビジネスが続かないと多くの人を救い続けることはできませんよね
と考えると、利益を出すために必要な行為(ex.セールスやマーケティング)
でも、失敗への恐怖や恥ずかしさもあって、最初の第一歩を踏み出すことができない人が多いのも事実です。
サルトルが『存在と無』でも書いていましたが、恥ずかしさは、他人の視線を意識しすぎることで起こるそうです。
▼「セミナーなんて始めて集まらなかったらカッコ悪い」
▼「人から何か言われたらどうしよう」
▼「批判されるかもしれない」
あなたも何か新しいことを始めた際、同じような不安を感じたことはありませんか?
私は多いにありますよ。(汗)
突然、話を飛ばしますが、(あとで戻ってきます)
沖縄にいると、時間がゆっくりと流れています。
少なくともそう感じます。
「なんであんなにせかせかしていたのか?」
到着して2日も経つと、現地の流れに慣れてきて思います。
すると、ホテルのロビーで、受付している今日到着した人がせかせかしていることに気がつきます。
「そんなせかせかせんでも」
もちろん、2日前の私も同じですけど。(汗)
焦ったり、急かしたりしても良いことは何もないですね。
むしろ、イライラして体によくありません。
何か新しいことを始めたときや、ビジネスで成果を出したいと思ったときも同じ精神で臨めばよいのでは?と、感じました。
なんで「1か月で○○万円儲かります」的な内容に踊らされるかなと。
まぁ、マーケティング上多少使いますけど・・・
吉田兼好の随筆「徒然草」に芸事の上達に関するこんな一節があります。
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未だ堅固かたほなるより、上手の中に交りて、
毀り笑はるゝにも恥ぢず、つれなく過ぎて嗜む人、
天性、その骨なけれども、道になづまず*、濫りにせずして、
年を送れば、堪能の嗜まざるよりは、
終に上手の位に至り、徳たけ、人に許されて、
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意訳すると、まだ、どうしようもなく未熟な状態から、上手の人々に混じってやっていると、笑われたりバカにされたりするが、それでも平気な顔をして練習を続けて行く人。
生まれつき、芸の才能はなくても、芸道に手痛いするということをせず、いい加減にせず、こつこつと練習して年月を過ごす人は、器用で才能があっても稽古を怠っている人よりは、
最終的には、名人の域に達し、徳も高まり、
どうでしょう?
成果が出るには一定の時間がかかります。
にもかかわらず、恥ずかしくて最初の一歩目を踏み出すことをためらってはいないでしょうか?
▼「セミナーなんて始めて集まらなかったらカッコ悪い」
▼「人から何か言われたらどうしよう」
▼「批判されるかもしれない」
成果が出るには時間がかかるんですから、気長にまってみてはどうでしょう?
実際には、思ったより早く成果は出ます。
あくまで長期視点で物事を見られるようになった人から成果は訪れます。
うちの塾や個別コンサルのクライアントでも、最初から爆発的に成果出る人はいます。
一方で、小さな歩みかもしれないけど、最初の一歩を踏み出し、
吉田兼好が書いたように、レベルの高い人の中で、
お山の大将だと成長しないし、レベルが高過ぎてもまた同じように成長を実感できずに続けることができません。
だからこそ、先日お話した安心・安全・ポジティブな場で背伸びした目標で頑張れる環境に身を置くのが一番です。
成果を出したいなら、適切な環境に身を置いて、
試してみてください。