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ボクシングの世界戦から学べること

by 中村 仁 / 2013.10.02

FROM:中村 仁

大阪の自宅より・・・

 

長谷川穂積、山中 慎介両選手とも素晴らしいファイトでしたね。実は昨日、テレビでボクシングの試合を見ていました。意外に思われるかもしれませんが、私、こう見えてボクシングファンなんです。

 

中学の時、ボクシングやってましたし、世界タイトルマッチも約20年見てます。あっ、亀田兄弟が出てきてからはほとんど見なくなりましたけど・・・昨日の試合は、2試合とも1Rで終わりましたが、世界タイトルマッチはたいてい中盤から後半までもつれ込みます。両者の実力が拮抗してますから。

 

前半劣勢だったにもかかわらず、気づいたら逆転していた、そんな試合が特にお気に入りです。後半に強い選手には、ボディブローが得意な人がわりと多いんですよ。ボディ攻撃って、ジワジワ効いてくるんです。

 

顔面を打たれるのに比べたら、打たれた直後は痛みも少ないので、打たれた方も気にせずガンガン前に出ていくのですが、だからと言ってディフェンスを甘くしていると7Rを過ぎたあたりから・・・

 

▼足が止まる

 

▼手数がなくなる

 

▼顔色が悪くなりチアノーゼを起こす

 




結果、棒立ち状態

 

こうなると、試合開始から相手の攻撃に耐えボディ打ちを繰り返してきた人にチャンスの順番が訪れます。やられる方は悲惨ですよ。体力が消耗していて逃げるしかないし、一度つかまるとサンドバック状態です。ボディ打ち対策をしておけば、よかったんでしょうけど・・・

 

これってビジネスにおいても同じことが言えると思いませんか?仕事をしていて、目先の売上が上がると嬉しいんですよね?そんな仕事があったら、どうしても飛びつきがちになります。でも、ビジネスにおいて成功したいのであれば、目先の利益を捨てた方がよいときもあるかもしれない。(成功の定義は人それぞれですが)

 

たとえば、目先の利益を捨てて、長期的な資産作り、スキル向上、人脈作りにいそしむことで、晩年、いつでも好きなときに好きなだけお金を生み出さるようになっているかもしれません。何かあったとき安心ですよね?

 

我々は忙しいと目の前の出来事に翻弄されてしまいます。先のことを準備しようにも、その時考えればいいだろうと甘い考えになりがち。だから目先ことを優先し、あとから困難に見舞われる。でも、ボクシングのように、試合に勝つことが目的であれば、前半はじっくり相手を観察し、ボディ打ちで相手の体力を奪う。

 

そして、後半、舞台が整った段階で全精力を逆転のために注ぐ。毎日忙しい中で、少しでもこのような考えを持っておけば、今と違った結果を得られるかもしれない。ボクシングの試合を見ながら、ふとそんなことを考えていました。

 

あなたはどう思いますか?

 

P.S.

ボクシングで後半の逆転劇を目の当たりにすると、アリとキリギリスの物語を見ているようです。

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