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中村仁がマーケティングに悩む
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見込み客が普段使う言葉で書きなさい

by 中村 仁 / 2013.10.03

FROM:中村 仁
大阪の自宅より・・・

「バスに乗ってアイオワに行き、そこの農場に1週間泊まって、農家の人たちと喋れ。それから汽車でニューヨークに戻り、普通客車の他の乗客たちと話せ。それでもまだその難解な言葉を使いたければ、好きにしろ」

(デヴィット・オグルヴィ 売る広告より)

久しぶりにオグルヴィの本を読みました。上記引用箇所を読んだとき、顔から火を吹き出しそうになったある出来事を思い出しましたよ。

去年、ある本のコピーライティングを担当したときのことです。当時の私は、かなり場数を踏んできたせいか、自分のコピーに自信を持っていました。いつも通りリサーチをしっかり行い、本は書き込みでいっぱい。

「もう、本の中身はなんでも知ってる。絶対、いいコピーが書けるぞ」

自信満々な、いやっ、自意識過剰な私が作った、そして、私史上最悪なヘッドライン(見出し)がこれです。

「従来の広告やマーケティング手法を捨てて、利益を大きく残し、ストレスのない顧客とだけ仕事をし、来月の売上への不安がなくなる、しかも自分の労働時間を減らしながら・・・そんな仕組みを作りたい人は他にいませんか?ー90日保証付き」

ライティングのメンターにも直接見てもらいました。こんなフィードバックをいただいたのです。

メンター:「見込客はこんな言葉使わへんでしょ」

メンター:「あと、長いよ」

私:「・・・」

見込み客が使わない言葉を使ってしまうと・・・

「従来の広告」、「従来のマーケティング手法」こんな言葉、見込客の普段の会話に出てこないんですよ。出てこない言葉で伝えても、相手に伝わらることはありません。見出しを見てもらえる時間は一瞬です。その一瞬で意味を考えさせてしまえばアウトです。大失敗でした。

デヴィット・オグルヴィも、「売る広告」の中で、同じことを言ってます。「ダブのおかげでこれまでの石けんは『陳腐』になってしまいました」彼はダブの広告を書く際、主婦が『陳腐』という言葉を使わないことを知ると、『時代遅れ』と言い換え大ヒットを飛ばしました。

あなたのウェブサイトの見出しを見てください。見込客が普段の会話で使う言葉になっていますか?コピーを作る際、毎回チェックをするだけで、大きく外れることがなくなりますよ。

P.S.
実は、先日「売る広告」を読んでいた際、オグルヴィがロールスロイスを販売したときのコピーを見つけました。「時速100キロで走行中の新型ロールスロイスの車内で、一番の騒音は電子時計の音だ」

それだけ静かだということを言いたかったわけですね。面白かったので、私のセミナー集客ページにも少し拝借してみました。

本業のスキルを磨き、経験を積んだ後で抱えていたのは、「集客」の問題だけだった!
https://www.braveentrepreneur.jp/blog/seminar/

おかげさまで、
セミナー集客ページからも申し込みが増えてきましたよ。

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